今回の記事は、ぜひ会社の経営者や管理職に読んでもらいたい内容です。
会社の業種は関係ありません。どの会社にも当てはまります。
社員全員が、プログラミングとデータベースに関する知識を身に付けると、会社が大きく変わります。
と言っても、専門のプログラマーほど、深い知識は要りません。
身の回りのちょっとした業務システムが作れるレベルで良いのです。
プログラミングが出来る社員が増えると、
・仕事が効率化する
・コストダウンになる
・売上がアップする
・社内に交流が生まれる
・お互いの業務に対する理解が深まる
・高い視点で仕事を見れるようになる
などの効果が出てきます。
なぜなら、プログラマーの視点で、仕事の改善点が見えるようになるからです。
業務系のシステムをプログラミングをするには、
仕事の内容を分析したり、筋道を立てて、論理的に考える必要があります。
プログラマーは、このような習慣が、普段から身に付いているので、
「仕事の無駄」や「改善点」に気付くようになるのです。
そして問題に対する解決策を思い付くようになります。
プログラミングは、試行錯誤の連続なので、
「仮説 → 検証」という、一般のビジネスでも重要な習慣も身に付きます。
「こうしたらどうだろうか?」、「多分こうなるだろう」と仮説を立てます。
実際にやってみて、ダメだったら、また他の方法を考えます。
仮説を立て、検証することは、マーケティングや新商品の企画開発にも欠かせない、大切なスキルです。
また、日常の業務で、コンピューターに任せられる部分は、全て自動化することで、社員に時間的な余裕が生まれます。
すると、新しい企画を考えたり、今の商品を改良したりといった、クリエイティブな仕事ができます。
人間は創造的な仕事をするのが好きです。その間は、仕事に熱中することができます。
熱中すると、良い商品が生まれる可能性が高まります。
もしかしたら、商品の売り方で、新しいアイデアが生まれるかもしれません。
最近は、ホームページでの販売も当たり前になってきたので、プログラミングの知識があれば、売上をアップすることが可能です。
ホームページ作成ソフトが使える、HTMLがわかるレベルと、
JavaScriptやPHPなどのプログラミング言語も使いこなせるレベルでは、
Webサイトで出来る事のアイデアが、全く違ってきます。
プログラミングができると、ホームページでの新しい企画にも、幅が出てくるでしょう。
自動化で空いた時間を、営業に使えば、売上アップになります。
それにコンピューターで自動化できるということは、人件費がかからないので、その分はコストダウンになります。
コストダウンは、商品価格に反映され、顧客のメリットになるので、企業の競争力アップになります。
職場にプログラマー的な思考ができる社員が、1人でもいれば、かなり変わります。
でも全社員がプログラミングできると、さらに大きな変化があります。
通常、会社では部署によって仕事の内容が大きく異なります。
他の社員が、何をやっているのか、わからないことがありますよね。
専門分野が違えば、どんなことをしているのか、さっぱりわかりません。
他人の仕事に興味が無い社員もいるでしょう。
ところが業務システムを作る時には、他人の業務も分析する必要があります。
会社の仕事には「つながり」があるからです。
他人の業務を分析するには、分からない部分は、直接聞かなければなりません。
そのため、
・社員同士の会話が多くなり、交流が活発になります。
・部署を超えて、新しいアイデアが出る可能性があります。
・他人の業務に対する理解が深まります。
・相手の業務に対する思いやりが出てきます。
部署や業務内容が異なっても、プログラムやデータベースが、社内での共通言語のような感じになることでしょう。
そして最後に、Javaのようなオブジェクト思考のプログラミング言語を学べば、「抽象化」の概念が理解できます。
物事を抽象化すると、仕事を高い視点から見ることができるようになります。
抽象化は、普通の社員だけでなく、中間管理職や、特に経営者に必要な能力です。
酒造メーカーが化粧品を作っても、高い視点で見れば、全然不思議ではありません。
今、会社にある資源(人、物、お金、技術など)を使って、いろんな分野に応用することができます。
平社員が社長の視点で物事を考えられるようになれば、仕事に対する姿勢が変わります。
多分、凄い会社になります。
このような好循環が期待できるため、普通の社員がプログラミングを学ぶメリットがあるわけです。