プログラミングは、英語が基本なのと、算数や数学の知識が、少しだけ必要だからです。
中学生以上はまったく問題ありませんが、小学生は学年によって、出来ることに差があります。
英語と言っても、プログラミングでよく使う英単語は、かなり限られているので、大丈夫です。
それに今では「ひまわり」のような日本語プログラミング言語もあります。
またプログラミングは、四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)などの算数の知識が、最低限必要です。これも小学校高学年なら問題ないでしょう。
あとは、代入や不等号、計算の優先順位、座標など、中学校1年生程度の数学の知識があれば、何とかなります。
最低限必要な数学の知識も限られています。小学校6年生でも、絞り込んで教えれば、理解できると思います。
ただ、シューティングゲームだとか、3Dのプログラミングになると、三角関数や物理の法則が必要になることもあります。
その場合は、高校生程度の知識が必要になります。
このようにプログラミングは、学ぶ人の年齢、学力によっても、適したテーマが変わってきます。
それではプログラミング初心者が、どんなものを作ると良いのか、世代順に見ていきましょう。
(1)小学生の場合
小学生は、英語や数学の知識がまだ無いので、出来ることが限られています。
また、算数も学年によって、どこまで学んでいるか差があります。この点に注意してください。
例えば最近の小学生は、低学年でもパソコンを使って絵を描くことはできます。
自分で描いた絵が、プログラミングで動くと、楽しいものです。大人でも楽しいです。
絵を上下左右に動かすだけなら、足し算や引き算でできます。
「Adobe Flash」などは、簡単に絵が描けるし、描いた絵をプログラミングしなくても動かせます。もちろんプログラムでも動かせます。
・Adobe Flash
・学生・教職員個人版
ただFlashは価格が高いので、類似している「ParaFla!」、「Suzuka」などの無料で使えるソフトウェアを利用する手もあります。
使いやすさや、資料の多さでいうと、やはりAdobe Flashが圧倒的ですが。
小学校高学年になると、出来る範囲がかなり広がります。
算数も四則演算はできるようになっているし、少し教えれば、数学の知識も理解してくれます。
そこで小学校高学年には、熱中しやすいテーマを選んであげると良いでしょう。
ゲームは熱中しやすいのですが、シューティングゲームなどは、少し難しいです。
最初は、簡単な条件分岐や、繰り返しなどの「制御構造」だけで出来るゲームなどが、適しています。
今習っている勉強の内容に役立つゲームだと、一石二鳥です。例えばクイズゲームなどです。
(2)中学生の場合
中学校一年生の後半になると、プログラミングで必要な基本的な学力は、全て身に付いています。
だからどんなテーマでも大丈夫なのですが、興味が続くものが良いでしょう。
ただ、大人と同じテーマでは、それがどう役立つのか、どんな効果があるのか、わかり難いです。もしかしたら興味が湧かないかもしれません。
中学生なら、技術的には簡単なシューティングゲームでも大丈夫です。
あとは、学習に役立つソフトウェアも面白いと思います。
例えば、英単語を覚えるためのソフトや、速読ソフトなども面白いテーマです。
またインターネットから、必要な情報を自動で収集してくれるようなシステムも、勉強には役立ちます。
(3)高校生、大学生の場合
高校生や大学生は、もうすぐ社会人になるので、大人と同じテーマでも大丈夫です。
特に就職直前の学生は、真剣になります。
知識的には何の問題もありません。
高専の学生は、ロボットを自作するほどですから、大人顔負けです。
(4)社会人の場合
社会人は学ぶテーマを決めやすいと言えます。
以下の点を考慮して、プログラミングのテーマを決めてください。
・今の仕事に関すること
・すぐに仕事に役立てられること
・効果を実感しやすい、実感できること
また社会人なら、必ずお金を扱います。それは会社員でも公務員でも同じです。
会社では必ず取引が発生します。仕入れや販売など。
公務員でも予算を使ったり、何か備品でも購入すれば、お金が動きます。
それに給与、社会保険、年金などでもお金が動きます。
福祉関係のお仕事や、ボランティアでも、お金と無縁ではありありません。
だから社会人の場合は、お金の流れに関わるテーマが適しています。
例えば、売上管理やネットショップなどは、どの分野でも応用しやすいテーマなので、おすすめです。
あとはケースバイケースで、いろいろ応用していけばいいだけです。
もし主婦なら、家計簿ソフトなどが、実感があるので良いと思います。