逆に集中できない時は、まったく進みません。何時間パソコンの前で粘っても、良いアイデアは出てきません。
そんな時は、「積極的な休憩」、「創造的な休憩」が効果的です。
最近、某テレビ番組で取り上げられていたのですが、脳は体全体のエネルギーの 20% 以上も消費するらしいです。
勉強すると、ダイエットにも効果がある程だとか。
また脳をフル回転させる同時通訳者は、脳のエネルギーとして、糖分の補給が欠かせないということでした。(チョコレートなど)
私達は、普段意識することはありませんが、脳は想像以上に働いているのです。
だから集中できる時間にも限界があります。
疲れた脳のためには、エネルギーの補給として食事が必要だし、休憩も大事なのです。
よく「昼食抜きで頑張った」ということがありますが、実はちゃんと食べたほうが、生産性はいいのです。
昼食で節約できる時間など、たかが知れています。それに食事を抜くと、脳の働きが落ちます。
したがって、その後の効率を考えると、食事は決まった時間に食べるのが一番です。
また「休憩」というと、仕事や学習とは対極のイメージがあります。何だか「怠けている」という感じがします。
でも、仕事や学習の効率を上げるには、休憩しないとダメなのです。
休憩を脳のためにも大事な時間として捉え、むしろ積極的に利用することで、プログラミングの効率が上がります。
世界的に有名なIT企業のオフィスに、遊び道具が多いことや、海が近くにあって気分転換にすぐサーフィンができたりするのも、ちゃんと根拠があってのことだと思います。
■アイデアを出すための休憩
意外と別の作業をしていると、プログラミングの解決方法を思い付いたりするものです。
・散歩をする
・食事をする
・テレビやビデオを見る
・読書をする
以前にNHKの番組で、脳科学者の茂木健一郎さんが、「脳は感覚的な刺激があったほうが、思考に集中できる」というようなことを、話していました。
人間は、思考だけに集中しようとすると、つい余計なことを考えてしまいます。
逆に体が何らかの刺激を受けている状態のほうが、雑念が入り難く、思考に集中できるのです。
一番良いのは散歩で、普段の通勤・通学路が適しているとのことです。
ポイントは、毎日行なっている行動で、その行動自体は、考えなくても自然にできる事が良いそうです。
その一つが散歩です。
散歩は、視覚や聴覚などの五感を刺激しますが、いつもの道を歩くという行動自体は、あまり意識しなくてもできます。
すると脳は思考に集中できるのです。
■褒美としての休憩
以前にメルマガ(プログラミング入門)でも似たようなことを書きましたが、「テレビを見たい」とか「メールを見たい」といった、「○○したい」という欲求を、自分への褒美にすることで、行動を促すことができます。
また、15分くらいの短い休憩でも、十分褒美になります。
アメリカでは、目標を達成したら、早く帰れるという仕組みで、仕事の効率が良くなっている会社があるそうです。
このような「積極的な休憩」や「創造的な休憩」を、会社で行なうには、社長や上司の理解が必要です。
あなたなら、次のどちらがいいですか?
・休暇が多いけれど、仕事の成果は出ている職場
・休日が少なく、残業も多いけれど、成果が出ない職場
もちろん前者のほうがいいですよね。
業績が良い研究開発型の会社の中には、年休の消化を義務付けているところがあります。
なぜなら、経営者が「充実した休日が、いい仕事につながる」ことを知っているからです。
年休と週休を合わせると、週休3日になることも多いのだとか。でも成果はしっかり出しています。
休日の遊びの中で、仕事のアイデアが閃くことも多いそうです。
あなたが今勤めている会社では、積極的に休憩することが難しいかもしれません。
でも自宅でプログラミングの学習をする時などに、休憩を積極的に取り入れてみてはどうでしょうか?
きっとプログラミングの効率がアップしますよ。