マルチタスク(multitasking)とは、コンピューターで複数のプログラムを、「見かけ上同時に実行する」ことです。マルチプロセス(multiprocess)とも言います。
実際には、あるプログラムの待ち時間に、他のプログラムを実行していて、素早く切り替えています。
コンピューターは、あまりにも処理が速いので、見かけ上は同時に実行しているように見えます。
この考えをプログラミングの学習や、仕事に取り入れるのです。
ある一つのことだけに集中していると、壁にぶつかり、先へ進めないことがあります。
そんな時に、同時に進めているものが他にあれば、素早く切り替えることで、作業がストップしてしまうことがありません。
一方で行き詰まったら、すぐにもう一つに取り組みます。
つまり同時に2つ以上の仕事をしたり、勉強、読書、プログラミングをします。違うものを組み合わせても良いでしょう。
具体的な例としては、「JavaとPHPを同時に学ぶ」というようなことです。
Javaは利用範囲が広いプログラミング言語ですが、サーバーサイドで動作させるなら、PHPと同じようなことができます。
同時に学ぶことで、プログラミング言語の特徴や違いがわかるというメリットもあります。
サーバーサイドJavaは、MySQLなどのデータベースやHTMLは、PHPと共通なので、参考になる部分がたくさんあります。
そもそもプログラミング言語とデータベースは、同時に学ぶことが多いです。そのため複数のことを同時に進めるのは、特別なことではありません。
また、「VBとJavaを同時に学ぶ」ということでも良いと思います。
*VB Visual Basicの略
VBで構造化プログラミングを学ぶことで、オブジェクト指向型プログラミング言語であるJavaのメリットが実感できます。
Javaしか知らなければ、オブジェクト指向型の良さがなかなか伝わりません。
それにマルチタスクでの学習は、気分転換にもなります。
ある本に飽きたら別の本を読むようにすると、読書自体が中断することはありません。
問題を解決するためのヒントが、他の本で見付かるということもよくあります。
最後に、マルチタスクで学習する場合のコツがもう一つあります。
気分が乗ってきて、作業がどんどん進む時は、一つのことに集中して、一気に進めることがコツです。
これまでの説明と矛盾しているようですが、時間を忘れるほど集中している時は、一つのことに集中したほうが効率的です。
【補足】
プログラムを移植してみることも、マルチタスクでの学習と同じ効果があります。
↓関連する記事もご覧ください。
プログラミングの学習は、プログラムを移植すると実力がアップする。