実は基本的な段階から、実践的なプログラミングができる段階には、ちょっとした『壁』があります。
初心者の多くは、この最初の壁を乗り越えられずに、途中で挫折してしまいます。
最初の壁さえ何とか乗り越えてしまえば、あとは自分が作りたいシステムを作ることができます。途中であきらめてしまうのは、とてももったいないことです。
そこで今回は、初心者が独学でもプログラミングを学べるように、最初の壁を乗り越える(壁を破る)方法について解説します。
無料でできる方法なので、ぜひ最後まで読んでください。
その前に、最初は「理想的には」というお話をします。
実践的なプログラミングができるようになる最短距離は、実際に使われているシステムのプログラムを見せてもらうことです。
ソフトウェア開発会社で実際に作ったシステムのプログラムを見せてもらい、教えてもらえれば、一番上達が早いです。
でも実際には、なかなかできることではありません。
ソースコードは、ソフトウェア開発会社にとって、企業秘密であり、生命線なので、外部には公開しません。(オープンソースは別ですが)
この学習方法は、ソフトウェア開発会社に就職しない限り、まず無理です。
読者の中には、ソフトウェア開発会社に就職するために、プログラミングを勉強している人もいると思います。
これでは「卵が先か、ニワトリが先か」ということになってしまいます。
それに実践的なプログラムは、初心者にとっては難しすぎるという問題があります。
他には、大学や専門学校、民間のプログラミング講座で学ぶという方法もあります。
特に民間のプログラミング講座は、短期間で、必要な技術を的確に教えてくれます。遠回りしなくて済むのでおすすめです。
経済的に余裕があるなら、スクールに通ったほうが、上達が早いです。でもお金がかかります。
お金や時間が無いので、この無料講座を読んでいる人が多いと思います。
そこで一番現実的な方法は、「お金をかけずにプログラミングを独学する」ということになります。
お金をかけずに学ぶには、本やインターネットで学ぶしかありません。
幸いなことに、プログラミング関係の本は、図書館にいっぱいあります。またネット上にも情報が溢れています。私の無料講座でも学ぶことができます。
現在では、その気になれば、タダで学ぶ方法は、いくらでもあります。
しかし、普通に本を読んだり、情報を集めているだけでは、優秀な人は別にして、普通の人は、なかなか実践的なプログラミングができるようにはなりません。
実践的なプログラミングができるようになるためには、本の読み方にコツがあります。
以下のポイントを押さえれば、独学でもプログラミングを習得することが可能です。
(1)イメージを明確にする。
(2)答えは複数の本に書かれている。
(3)繰り返しプログラムを読む。
(4)人の書いたプログラムをたくさん読む。
(5)完璧を目指さない。
特に「イメージを明確にする」ということが、プログラミングの壁を乗り越えるためには重要です。独学で学ぶ時には、欠かすことができない要素です。
それぞれのポイントについては、少し長くなるので、次回に詳しく説明します。