そこで今回は、家づくりという身近な例えを使って、プログラミングの学習を考えてみましょう。
プログラミングが、特別なものではないことを、感じていただけたら幸いです。
一見プログラミングと関係ないように思えますが、プログラミング習得のヒントが、たくさんあります。
新築一戸建てを建築した経験のある人は、イメージしやすいと思います。もちろん顧客の立場でかまいません。
もし家づくりの経験が無くても、両親や兄弟、親戚の家など、一度は身近で見たことがあると思います。その時のことをイメージしながら読んでください。
初めての家づくりでは、何から始めてよいのかわからず、誰でも不安なものです。
・「予算はどれくらいかかるの?」
・「どこに頼めばいいの?」
・「どんな手続きが必要なのか?」
・「期間はどれくらいかかるのか?」
・「どんな税金があるのか?」
など、初心者にとっては、知らないことばかりです。
家は一生に一度の買い物かもしれないので、慎重になります。
これは理想論ですが、私なら、いきなり数千万円の家を建てるより、できれば1千万円台の家を建てて、「家づくり」というものが、どんなものなのか体験(または練習)してみたいです。
1千万円台の家で、住宅を新築する流れや、それぞれの部品がどんな役割なのか理解することができます。また1千万円台の家でも、十分快適に生活することができます。
1千万円台の家でも、数千万円の家でも、流れや基本は同じです。グレードは違うかもしれませんが、トイレ、キッチン、バスは、どの家にもあります。
そして実際に住んでみて、ついでにリフォームも体験してみたいです。
どんなに良いと思った家でも、住んでいると、どこかに不満が出るそうです。
不満が出やすい箇所というのは、最初からよく考えたほうがよい部分だと言えるので、新築一戸建てを建築する時の参考になります。
そして二軒目で、お金をかけて家を作れたら最高です。そのほうが失敗が少ないと思います。
二軒目は要領が掴めているため、きっと簡単に思えることでしょう。
どんな分野でも、「次はもっと上手くやれる」と、誰でも思いますよね(笑)
しかし、現実の世界では、練習で家を建てるほどの余裕は、まずありません。お金の面で、ほとんどの人は不可能です。
でもプログラミングの世界では可能です。
特にプログラミング初心者が、自分で使うシステムを自作する場合などは、簡単にできます。
無料で提供されている開発ツールを使えば、時間以外のコストは、限りなくゼロに近いです。
私のプログラミング講座の主旨は、ちょうど1千万円台の家を、練習で建てるのと、考え方が似ています。
「一度経験してから、数千万円の家を建てても遅くはない」という考え方です。
しかもコストは0円です。
0円で納得できるまで試行錯誤することができるのが、プログラミングの良いところです。リフォームにあたるカスタマイズも体験できます。
プログラミングの学習が、家づくりと違うのは、自分でシステムを作ることが出来る点です。つまりあなたが、工務店や大工さんの立場にもなれるということです。
その点については、次回に詳しく説明します。