前回は問題を分けて考えることの重要性について説明しましたが、分けるという作業は、「目に見える表面的な部分」と、「目に見えない隠れた部分」があります。
前回のように、システムの画面をイメージしながら分けるのは、目に見える部分です。目に見える部分を分けることは直感的にできるし、初心者でも理解しやすいと思います
しかしプログラミングでは、目に見えない部分も分ける必要があります。この作業ができるようになると、かなり上達します。
例えば商品を表示する部分をさらに分けると、以下のような手順になります。
送信するデータを組み立てる
↓
Webサービスにリクエストを送る
↓
返ってきたデータを解析する
↓
HTMLに組み立てる
↓
画面に表示する
このような処理は、画面イメージからは分かり難い部分です。
何とかなりそうな部分と、まったく検討も付かない部分があると思います。難しそうな部分はもっと細かく分けていきます。同時に必要な技術は本で調べます。
どんどん細かくしていくと、「何とかプログラムできそうだな」と思える大きさになります。あとはプログラミング言語の文法に従って記述するだけです。
プログラミングに慣れてくると、画面イメージから目に見えない部分の処理を大体予想できるようになります。
「この部分は○○でできそうだな」とか「△△と□□のどれがいいかな」という感じです。
表面だけではなく、隠れた部分を考える習慣を付けましょう。