本を読んでいてよく理解できない原因は読者のレベルだけでなく、「著者の説明の仕方が難しい」、「今の自分のレベルと合わない」ことがあります。
初心者にはやさしく書かれた図の多い本が読みやすいだろうし、中級者や上級者は専門用語を知っているので、逆に専門用語で説明されたほうが理解しやすいこともあります。
例えば初心者が本Aを読んでいてまったくわからない場合、用語をコツコツ調べながら本Aを頑張って読み続ける選択があります。専門書は高いので、せっかくお金を出したのだから途中で投げ出すのはもったいない気持ちになりますよね。そして1冊読むのに、2週間、3週間、1ヶ月かかるかも知れません。しかも時間をかければかけるほど、「最初に書いていたのは何だっけ?」となることが多いです。
もう一つの選択としては、本Aはとりあえず置いておいて簡単な本B、本Cを先に読む方法もあります。同じことを説明するのに、著者A、B、Cでは表現が違います。著者Aの説明ではまったくわからないことが、著者Bの説明なら簡単にわかることがあります。そして本Aを読み直すと、「あっ!そういうことか」と納得できる瞬間があります。
本B、本Cを先に読むことで、本Aが数日で読めるようになるかもしれません。結局理解できるかどうかは、言葉を見た時に上手くイメージできるかどうかです。本B、本Cでイメージする体験ができたことで本Aの説明でもイメージできるようになったのです。
最初あなたは本Aの著者と波長が合わない状態でしたが、一度合いだすと本Aから多くのことが学べるようになります。
本B、本Cで新しく学べたことは数パーセントしかなくても、その数パーセントが本Aを読む時の大きな力になってくれます。