少年野球、高校野球、大学野球、社会人野球、プロ野球、草野球
小学生に高校球児と同じ練習をやれといっても無理があります。体力も技術もまったく違うからです。同じように草野球を楽しみたい人にとって、社会人野球やプロ野球の練習は合いません。それぞれの目標とレベルに合う練習方法があるのです。
プログラミングも同じです。IT業界の最前線で仕事をしたければそれなりの訓練が必要です。大学で勉強したり、ソフト会社に入って社内研修を受けるのが最短ルートになるでしょう。あるいはプログラム開発の現場で鍛えてもらうほうがいいかもしれません。
しかし、将来はプログラマーを目指したいがまだ時間的に余裕がある人(少年野球に相当)、自分で使うシステムを作りたい人(草野球に相当)にはそれほど難しい技術はいりません。
また少年野球が将来のプロ野球につながるように、簡単なシステムを作るプログラムは、将来の大きなプログラムにつながります。少年野球で学んだルールや走攻守といった基本的な動きは将来活きてきます。
あなたもプログラミング言語の学習を始める前に、「私はどのレベルでプログラミングをやりたいのか?」ということを考えてみてください。あなたに合った練習方法があるはずです。
プログラミング初心者入門講座では、対象となる読者をプログラミングの経験がまだ浅い方を想定しています。150キロの速球を投げる方法は教えられませんが、90キロくらいでも十分楽しめ、役立つ方法は教えられます。
目標は自分でプログラミング言語の本を読めるような基礎力をつけることと、システム開発の全体像をつかんでもらうことです。
小学校1年生に読み書きを教えるのは大変ですが、高学年になると自習もできます。それと同じ感覚かもしれません。プログラミングの読み書きができると、あとは独学したり、先輩のプログラマーにちょっと教えてもらうだけで理解できるようになります。
目指す目標とレベルが合えばきっとあなたの力になれると思います。