特に独学で学ぶ人には、ぜひやって欲しい上達方法です。
人は実際に使ってみる、体験してみることで、知識が身に付きやすくなります。
この辺りは、英語学習と共通するところがありますよね。
英単語や英熟語も、覚えたらすぐに使ってみるのがコツだと言われています。
プログラミング言語というくらいだし、
物事の本質ってどんな分野でも似ているということです。
まったくのプログラミング初心者なら、一度は一冊読んで、
これからやることの全体像を見たほうが習得しやすいです。
だからこの入門講座では、プログラムの全体を一通り掴めるように工夫しています。
でも中級者以上がプログラミング関係の本を読む時は、ちょっと話が変わります。
このレベルになると、わざわざ1冊丸ごと読まなくても大丈夫です。
大事なのは、本を読んでいて、
「このコード使えそうだな」とか、「これはあの部分に使えそうだな」
と思ったら、すぐに使ってみることのほうです。
なぜなら、本全体を学んでから、使おうと考えると忘れるからです。
思い付いたアイデアは、時間が経つとすぐに忘れてしまいます。
アイデアは大事なものですから、最低限でもメモだけは残しておきましょう。
アイデアは儚いものです。一瞬で通り過ぎます。
上級者のプログラマーになると、さらに効率的で、
必要な部分しか読まなくても大丈夫です。
辞書的にリファレンス(参照)する感じで十分です。
またプログラミングに必要な情報は、一つの本からだけ得られるとは限りません。
探していた「ズバリ!」の答えがあればラッキーなほうです。
なかなか見つからないことも多いですよね。
複数の本に探していた答えが、バラバラに見付かることもよくあります。
そんな時は、部分部分のコードを集めて、
自分に必要なプログラムにアレンジして、答えとなるアルゴリズムを導き出します。
プログラミングに慣れてくると、
「これが出来るんなら、あれも出来るんじゃないか?」みたいな感覚がわかってきます。
直接的な答えでなくても、本をパラパラめくるだけで、ヒントになる、キッカケになることが見つかることもありますよ。